昨日、GoogleChromeのextensionであるAdBlockがCPUを食っているという記事をみかけ、こんなアホなブックマークコメントを書きました。
AdBlockをいれる意味がわからない。広告なんてあってもないもんだと意識すれば無視できるし、たまに目にはいってきても情報になる。排除するのに負荷がかかるんだったら本末転倒。
お前の意見など知るかという感じだが、とある人からIDコールにてこのような返事を頂いた。
AdBlockを入れて一番良かったことは、YouTubeで広告動画を見なくて済むようになったことです。AdBlockがないと5秒から15秒ぐらい待たなければなりません
はぁー、なるほどそうなんですねえ。
でも自分にはわずかな疑問が残ります。
別にそういったextensionがあって使う人がいるのは良いとは思うのですが、
そもそも論として、広告はなんのためにあるのか、という話です。
この世に存在している無料で利用できるサービスの多くは、広告で成り立っていると思われます。
サービスを作るにも維持をするにもコストがかかるので、慈善事業でない限りそれに見合ったコストを回収しないといけないからです。
でも、広告を貼らないまったくの非営利でやっているサービスもあるにはあるでしょう。
ですが、そういった所も、そのうち広告をはるか、なんらかの副次収入を得るか、サービスをいつか閉じるか、永遠にサービスを提供し続けることは難しいと思います。
よほど金持ちが道楽でやっていれば別ですが。
それか、そのサービスが有名でそれを作っている人だからということで仕事がくるというパターンもあるでしょう。その場合はそのサービス自体が広告塔となっているわけで、全てがこの形になれば広告を貼る必要はないのかもしれませんが、需要と供給のバランスがあるのでやはり難しい話でしょう。
最初は無料で使えて、一定期間をすぎるか、それ以上のサービスを受けるならお金を払う。
そんなパターンもあるでしょう。いわゆるフリーミアムモデルです。
これも最近は普及してきていますが、全てがこの形態になってしまうとかなり利便性は失われてしまうと思われます。
要は、広告はサービスを無料で継続して使えるためのバーター商品なんです。
そのサービスをこれからも継続して使い続けたいと思うならば、利用しているならば、広告を消すのはどうなのかと思ってしまいます。
それは、値段がついている商品を、無料で手に入れて使う行為と変わらないのではないかとも思います。
例えばこの世から広告というものが存在しなかった場合。
今まで便利に利用できていたサービスは全て有料制となってしまい、とても不便になってしまいます。
Googleを初め、多くのサービスが広告を糧としているわけで、それがないのであれば、別のところから収益を確保しないとままならなくなってしまいます。
いや別にこれ以上サービスを充実させる必要はないから、今までの感じで使い続けられればいいから、それなら無料でよいでしょ?
と思うかもしれませんが、やはりそうも行きません。
ネット上でサービスを提供するには、サーバーを稼働させるコストや通信費など、さまざまなものがお金と引き換えに使えるようになっていますので、ただ維持するだけでもコストがかかってしまいます。
収入がなければ、資金はショートして、サービスは終了してしまうでしょう。
広告があるおかげで、色々なものが無料で使えてるんだなあ、という視点を持ってもらえるとよいなあと思います。
とはいっても、うざい広告、たしかに多く存在します。
クリックしようとしているところに、パッと現れたり、どれだけスクロールしても広告しか出てこなかったり。
きーーーーと思ってしまうこともしばしばあるでしょう。
でも、やはりそうしたサービスは淘汰されていくというか、需要が非常に高いサービスであれば、広告が鬱陶しくても利用者は使うし、
そこまで需要のないサービスであれば、広告がうざければ使わなくなるわけです。
それに、サービス提供側も、いかにストレスを少なく広告を表示するかという点には非常に気を使っていて、そういった分野も日々進歩を遂げています。
うざっとばかり思わずに、なるほどこういう見せ方をしてくるんだな、なんて思いながら見てみるのも良いかもしれません。
広告について思うことでした。
コメント
一定期間までしか使えないのはフリーミアムじゃなくて、体験版じゃないかなと思った。
広告が無くなったらTVと雑誌は確実に崩壊しますね。
ただ、映画並の予算を使う電通や博報堂のTVCMには疑問と胡散臭さを感じますがw