独立する前に家を買おう。既に独立している場合は3年後を目標にしよう。

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就職してある程度実力がついてきたり、組織でのあり方などに疑問を持つようになると独立志向になっていくのは、技術屋ならば多くの方が思うことではないかと思います。

いざ、独立してフリーランスになる、とか起業するぞ!って時は、今がチャンスとばかりに後先考えずにやってしまったり、結果そうなった、というような場合が多くあるのではないかと思いますが、そうする前に少し考える時間を持って頂きたい。

 

それは人生設計であり、ついでは家を購入するということについてです。

 独立して食うや食わずやの生活をしている頃だと思いもよりませんが、大きい案件が取れるようになったり、仕事の量も安定してきたりすると、今まで考えなかった事に目が向くようになります。

それは家族を作ろうであったり、増やそうであったり、暮らす場所をどうしよう、であったり、自分の人生の今後を考えるようならないでしょうか。

 

そして、売上が大きくなると、ある事実に気づきます。

売上が多くなっても、それを全て現金で残せるわけではないということです。

所得が増えれば増えるほど比例して、所得税も取られますし、去年の年収の額に合わせて、住民税や市県民税が徴収されます。

フリーランスだと国民健康保険に入らざるおえませんし、これも収入によって支払額が変わります。

節税をするためには、お金を使って物を購入し、経費とするしかないわけなので物は増えても現金は増えないんですね。

そうなると、資産として残せるものを買うほうが良いとなり、家を買おうとか、車を買おうとなるわけですが、そこにローンという壁が立ちはだかるのです。

 

ローンは圧倒的に「会社員」の方が通り易い

車や家を買おうと思っても、現金一括で買える程の蓄えがあれば問題ないのですが、生活費も必要なので、そういうわけにもいかず、銀行等のローンに頼る他ありません。

フリーランスになると個人事業主になりますし、起業をすると役員になります。

そうなると、非常にローンが通りにくくなるのです。

 

ローンというのは融資を受けるわけですから、お金を貸すに値するかどうかの審査が行われます。

この審査が、大手銀行になればなるほど個人事業主や役員には厳しくなり、門前払いを食らってしまいます。

逆に真っ当な会社員であればあるほど、通りやすいそうです。

これは、どれだけ安定して毎月返済が行えるか、それがどれだけ長く続くかという所を重視して審査が行われているからだということだそうです。

 

フリーランスだと、いきなり仕事がなくなる時もあるかもしれない。そうなると返済が行えなくなるんじゃないのか。

代表取締役だと、会社の負債の連帯保証人にもなっている可能性が高い。会社が倒産したら負債も抱え込んで返済能力がなくなるんじゃないか。

みたいなことのようです。

 

地方銀行や最近出てきたネットバンクなんかだと、この辺の審査もゆるめにはなってくるのですが、その分リスクをとっているので利率が高くなります。

だから大手メガバンクで審査が通る事が一番好ましいのですね。

 

独立する前に3年後までの計画を立てよう

というわけで、いつ何を買うかというのはなかなかわからないものではありますが、

できるならば会社員である時にローンの審査を通してしまったほうが、通りやすいので良いです。

そのためには、3年後どうなっているつもりかというのを考えて、計画をたて、車や家が必要になるかということを考えてみましょう。

ローン審査は通ってしまえば、その後すぐに会社を辞めても銀行からお叱りを受けるわけではないので、通してしまえばこちらのもんだと思います。

 

3年後という数字は何かというと、審査の時に3年前までさかのぼって、収入が安定しているかとか、会社の状況がどうだとか、納税をちゃんとしているかなどを調べられるためです。

ですので、既に独立をしてしまっている方の場合は、とりあえず一度審査を受けてみる必要はありますが、審査が通らなかった場合は、3年後に再度審査をかけるという前提で、数字を作っていく必要があるということです。

 

今年の4月から消費税が上がった影響で、逆に住宅ローン控除額が大きくなったことで、よりフリーランスや起業をしている方にとってお得になるようになっています。

明日の独立を目指す方々は、会社員であるうちにできることをやろうという話でした。

 

 

コメント

  1. より:

    そんなに家がほしいなら俺なら会社の資金を不動産購入に充てるけどな。
    個人で買う必要性もあまりない。はず。

  2. mad_ochi より:

    中期的にみれば、こうしたほうが節税、得などあるでしょう。
    でも長期的に考えると、最終的には個人で住む家になるわけで、その事業が一生続かない以上は。
    そのタイミングで、個人へ登記や名義変更するときに、いくばくか税金を払わないといけないわけで、
    最終的に落ち着く形になるまでの仮定が変わるだけでかかる金額はそこまで大きくかからないんじゃないでしょうか。手間が増えるだけで。
    法人だとリスク回避になるかもしれないが、倒産して競売にかけられて、家に住めなくなってしまうのであれば、リスク回避しても意味がないというか。
    手段はどれでも好きなものを選べばいいんじゃないでしょうか。
    未来的な税率や金利はわからないので、今リスクを買うか、将来にリスクを先延ばしにするかの違いかなと。

  3. より:

    まあ、いくらの物件を買うのかわからないけど、家買ったからと行って無理矢理一生住まなくてもいいんだぞ。住みたいなら住んでも良いんだけど。
    ちなみに家も車も金を生み出さないから負債でしかない。贅沢品ということだ。どこから金を拠出しようが余剰金で払わないとしんどいことになる。

  4. より:

    ちなみに分譲派の人は、不動産所有の自分から利用者の自分に賃貸出してると考えると収支がわかりやすい。
    賃貸物件は金払う相手が他人になるだけ。

  5. より:

    みんながよくいうリスクというのは、生活の質やサイズをダウンサイジングできない見栄やプライドのことを言う気がする。
    生活のために金を得ているのだとすれば、永遠そういうリスクは一生ついて回る。

  6. より:

    界王拳つかって、2馬力して、分譲や戸建てを買った瞬間。隣人がキチガイだったりする。
    俺にとってはこっちのほうがリスクだ。

  7. 俺様 より:

    よくよく考えてみるとリスク=利益でもあるので、不動産を所有することで自分に貸すと考えれば、他人の家主に払う利益が自分で得られるという考えができる。
    世の中リスクはつきものだな。

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