20代の頃は残業ばかりしていました。
睡眠は2日に1回、1ヶ月のうち家に帰った日数の方が少ない時もありました。
30代になってまったく残業をしなくなりました。
今は勤務時間がそもそもなくなったので、自分の出来るタイミングに仕事をしています。
そうしたハードワークを経験してきて得た結論は、ダラダラとただ行う残業は無駄だ、ということでした。
毎度のことながら職種や仕事のすすめ方や状況により異なるので、全てにおいてそうだとは断言できませんが、多くの場合そうだと思っています。
きっかけは子供
20代の頃の「残業はして当たり前、仕事が友達、タスクは常になくならない」という生き方を180度変えたのは、子供ができたことでした。
単純に、嫁一人では大変なので、家事や子育てを分担してやらないといけない。それには早く帰らないとどうしようもない。まーどうせ帰っても空いた時間で仕事ができるだろうし。そんな考えでした。
しかし、経験者はお分かりになると思いますが、小さい子供のいる家では、仕事なんてできません。
子育てはそこまで楽な仕事ではなかったのが現実でした。
(↑ここ、世のお父さん方は、奥さんのことを見直すところです)
ですので、「残業はもうしない」ということに決めました。どうせできないんだし。
時間を有効的に使えるようになった
多くの方が言うように、最初は定時上がりに抵抗はありました。
まだ残って仕事をしているメンバーへの遠慮もありました。
ですが、そこは切り分けて考えるようにしました。自分は自分、人は人。
NO残業生活をするようになって、1日に使える時間はグッと減りました。
「今日はちょっと残業していくか」という裏ワザも使えないので、この時間内でタスクをこなしていくしかありません。
しかし、実際にやってみると、特に大きな問題はありませんでした。
むしろ、今までは無駄な作業や、ただ浪費しているだけの時間が多くあったのだな、ということが浮き彫りになったのです。
スケジュールを立てる際にも、それありきで考えることができるようになったし、そうして出来た日程表が本来あるべき工数なのだということもわかるようになりました。
結局は夏休みの宿題と同じ
人によるとは思うのですが、私は夏休みの宿題は8月25日くらいまでほとんど手を付けず、最終週に徹夜で涙目で仕上げるというのが常でした。
仕事も同じようなスタンスで取り組んでいたとも考えられるし、常に残業ありきのスケジュールを組んでいたので、全てにおいて余裕もなく、最終的には間に合わせ的な対応になっていたのではないだろうかと。
さすがに、そこまで雑な仕事はしてませんが、本来であれば「残業」は「予定外の事態が起こった時に利用する緊急避難的なもの」であるはずなのに
「自分には1日に規定勤務時間+αの時間的『余裕』がある」と勘違いしてしまっていたことがいけないのだろうと思うのです。
夏休みなんて7月中は「あとまだ1ヶ月もあるもんね」と思って余裕こいちゃうわけじゃないですか。
それを「余裕」だと勘違いしたのがいけなかったのだとわかったのです。
1日に人が働ける時間を法律で定めているのは無根拠なわけではない
労働時間が法律によって定められているのは、べつに過労死から救う、という意味合いであるわけではないと思います。しらんけど。
人が集中して働ける時間には限界があるということです。
特に若いうちは、なんぼ徹夜しても大丈夫、なんて思ってしまいますが、
30すぎてくると、もうダメです。体も脳もついてきません。
人間には十分な睡眠と休息と心の余裕が必要ですし、それらは仕事にも大きく影響を及ぼします。
初めて働いた会社でも社長からは「残業は良くないもの」と教えられました。
曰く、残業をすると疲れが溜まり、頭の回転も悪くなる、その状態で仕事に望むと、プログラムのバグを多く発生させることになり、結果、残業をして早く仕事をこなしたところで、あとでバグを修正しないといけないというツケが回ってくる。ということでした。
当時はあまりピンときませんでしたが、今にして思えば、なるほどな、と思える理論ではあります。
わかっちゃいるけど辞められない
スイスイスーダラッタッタ スラスラスイスイスイー
これが一番かわいそうなのは、会社の体質が残業を強要するものである場合です。
これも職種にはよると思うのですが、まずは残業に見合った報酬が出ているのかどうかが重要です。
とても残業に見合った報酬が出ていない場合は、なんとかして社内体質を改善するため役員を説得するとか、社長に直談判してみるとか、労働基準監督署に駆け込むとか最低限の努力はしてみましょう。
それでも変わらないならば転職するしかなさそうです。
また、「労働時間」=「評価基準」になっているため、残業をせざるえない、という意見もよく耳にします。
ですが、これは間違いだと思っています。
自分から上司にPRをしないから、仕方なく労働時間を評価に取り込むのです。
そうなる前に、上司に対して自分のPRを行いましょう。
「自分の仕事にはこれだけの価値がある」「自分はこれだけの少ない時間で、これだけの価値のある成果を残した」「退社後、これだけの勉強をしてスキルアップをしている」などなど。
こういう活動は卑怯だと思う人もいるかもしれませんが、自分の仕事内容や価値を会社や上司へ伝えることは、当たり前に必要なことですし、全く卑怯でもなんでもありません。
むしろ、会社側はそれを望んでいます。
できる人から残業をやめていけば、周りも変わってくると思います。たぶん。
納期が常にカツカツで徹夜しないと間に合わないなんて場合もあるでしょう。
その場合は納期の延期やリスケを提案しましょう。
どうせ徹夜して作ったものなんて、良い物なわけないですし。
皆さん、良いNO残業ライフをお過ごしください。
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