以前、こんな記事を書きました。
iOS開発で使って便利だったオープンソースライブラリ – Mokosoft開発者ブログ
多くのこのようなTipsを書かれている方たちと同様に、この記事は「アプリ開発者」に向けて書いています。
しかし、アクセス解析を見ていた所、自分の意図しない形でこの記事が参考URLとしてひかれていました。
キムタクばりに「ちょ、まてよ!」と思ったので言及させて頂きます。
当該記事は最近なにかと話題の某クラウドソーシングに掲載されていました。
曰く
「これこれかういふアプリを作りたい。
なにやらこの參考URLを見るとオープンソヲスライブラリといふものをつかふと簡單ださうぢやないか。
それならもつと安く早くできるだらう」
というものだった。
ああ、なんだこの既視感は…。デジャ…ブ、、、恋は…デジャ・ヴュ…。
思えば昔からよくある話なのに、すっかり忘れてしまっておりました。
生半可な知識の発注担当者の人が、自分に有利な情報だけを探し集めてなにかと交渉に使ってくるというケースです。
「このフレームワークを使うと生産性が上がるらしい。これを使えば工数を抑えられるんじゃないのか?」
「OpenCVとかいうのを使えば簡単に顔認識ができるらしい。これ使えば画期的な顔認識アプリが50万くらいで作れるでしょ?」
「mysqlって後からライセンス料いるんでしょ?PostgreSQLつかって開発してくれないかなあ」
専門外のことになると、調べてもよくわからないし、発注先のいいなりだとお金をふんだくられるかもしれない、なんて不安になるのはわからないでもないです。
ただ、専門家に対して素人が、このフレームワークを使えとか、このオープンソースを使え、とか指示するのはどうなんだと思う。
わかりやすく例えてみよう。
ジェイソンが好みの武器としてチェーンソーを使っているのに対して、よくわかっていない素人が、
「チェーンソーは人を殺しにくいでしょ?この毒ガス兵器の方が殺傷能力も高いし簡単だよ、だからこれを使いなよ」
などとアドバイスしてしまってはどうだろう。
キャンプ場のログハウスにて、パーティーを楽しむ若い男女達。
そこに忍び寄る影。突如発生する白い霧。
バタバタと倒れていく男女達。ほくそえむジェイソン。
13日の金曜日、完。
つまらんでしょこれでは。ホラーでもなんでもない。
たとえが悪すぎる感も否めない。
閑話休題。
とにもかくにも、開発の場合においては、便利と言われるものが必ずシステムに組み込めるわけではないのです。
相性や実現したいと思っている機能との齟齬や拡張性など、様々な要素が絡み合ってくる。
そういった便利なものが使えるかどうかは専門家の判断に任せるべきで、なんとなく理解しかしてない者が交渉の材料として出すべきではないと思います。
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