Cocos2dx関連サポートツールはmacに不向きなので気をつけてください

2Dゲームアプリを作るにはなくてはならない2大巨頭のうちの1角、Cococs2dxの話題です。

 

最近、Cocos2dxを利用するための専用IDEである「Cocos Code IDE」と、UI設計を便利にサポートしてくれる「Cocos Studio」のmac版がリリースされました。

 

しかしながら、今のところこれらのツールはWindowsでの利用を想定して作られており、macとの相性は非常に悪いです。

 

まず、Code IDEの方ですが、Cocos2dx専用のIDEではあるのですが、使える言語はluaかJavaScriptとなります。

C++では書けないのでまずそこに注意。

ちなみにAndroid SDKと同様Eclipseを拡張した作りになっています。

そして、luaとjsを使うとしても、Cocos2dxのバージョンが3.0以上でないといけません。

ですが、これを利用すると開発速度は非常に上がります。

luaとjsでのコード補完がされることや、デバッグの利便性が格段に向上。

実機リモートデバッグも可能です。

一番すごいのは、毎度ビルドをしなくても、一度シミュレーターを立ち上げて、コードを書き換えると、即シミュレーター上に反映されるという点です。

これはいままでしこしことビルドしてデバッグをしていた開発者にはとても嬉しい。

 

 

一方、UIツールのCocos Studioですが、これを利用できるとUI周りの制御が3倍は早くなるくらい便利です。

しかし、実はmac版でリリースされているものとWindows版でリリースされているものでは内容が異なります。

Windows版は現在ver.1.6となっており、こちらはCocos2dx ver3.0系列に対応されています。

ですが、mac版はver.1.0となっており、まだCocos2dx ver2.0系列にしか対応していません。

しかも、mac版の方が後発なのでツール自体が多少洗練されているのですが、機能は全て実装されていない状態。

Windows版はやや冗長的な構成で、ツール自体が4つに別れているので使いにくい感が満載という、どっちをとっても悲惨な状況です。

 

 

ですので、本当ならばmac上で Cocos Studioを使いUIを作成、Code IDEで即時プログラムに反映、高速開発、Xcodeでリリースビルドというスタイリッシュな開発ができるはずなのですが、

今々は、まず Cocos StudioとCode IDEで対応しているフレームワークのバージョンが違うので、うまく連携できず、困ったことになっています。

 

一応フレームワークを一部書き換えるなどで、mac上でCode IDEとCocos Studioの連携も可能なのですが、やはり全ての機能が使えないことや、各UIとフレームワーク上でのクラスとの齟齬などにより、思わぬ所でつまづく可能性が高いです。

というか、つまづきまくりました。

 

結局いまの所はCocos2dx C++ & Xcode & Cocos Studioで開発するのが無難なようです。

Cocos2dxはstatic libraryにしてしまえば、毎度のビルドは少しは早くなるので、マシにはなります。

 

まだまだ、Cocos2dx周辺ツールは様子見が必要というところですね。

Windowsで使う分には問題ないのではないかと思いますが。

最初からUnityを使えばいいだろうとも思うのですが、Unityもプラグイン課金ゲー状態な所はあるので、さくっと簡単な2Dゲームを作るのには、向いてないのかなーと思います。

AppleのSpriteKitとかは使う気がわきません。

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